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女性が性感染症になると不妊症になることもある

性感染症は不妊症の原因になりかねないことが大きな問題で、女性の場合は卵管や子宮頸管・骨盤内に炎症が引き起こされます。精子や卵子の通り道となる卵管をふさいでしまうことが理由で、クラミジアは不妊症の原因の20%も占めています。これを防ぐには早期発見・早期治療をしていくしか方法がないのですが、性感染症により不妊症になるリスクが高まっていることを知らない人が多いことも現状です。クラミジアに感染すると潜伏期間が1~3週間あり、そこからおりものが若干増えることがありますが、これといった症状が出ないこともあり気がつかない人が多くなります。一般的に見てクラミジアの病原性は弱いので、急性の症状を招くことがほとんどありません。慢性持続性感染症という形をとりつつ、抗原検出や抗体検出により初めて感染に気がつくことが多いです。症状に気がつかない人も多いので、これが受診や治療を遅らせている原因ともなります。

女性に関するクラミジア感染症は、子宮頸管で炎症を起こします。このときはほぼ痛みがないので、多くの人は自覚症状もないまま普段の生活を送っています。そうするうちにクラミジアの細菌だけが、上昇していき子宮の中で子宮内膜炎を起こすこともあります。卵管まで到達することで卵管炎を起こしますし、炎症を起こしている卵管は通りが悪くなるので症状が進めば癒着しふさがります。これにより卵子が子宮に出られなくなるので、不妊症の駆け出しとなります。卵管だけには止まらず、骨盤内や腹腔内へ感染が広がっていき、骨盤腹膜炎などの重い症状も引き起こされます。ここまでの経緯で重症化する人は10%ほどいるとされていて、あまり軽く見ることができない性感染症となります。

クラミジア感染症は子宮頸管炎や子宮内膜炎になりますが、そこまで炎症が起これば不妊の原因になってしまいます。卵管炎や骨盤腹膜炎に関しては、卵管内で癒着を起こすため周囲の器官の癒着をさらに引き起こします。クラミジアに感染した人すべてが不妊症になるというわけではなく、実際には5%くらいの妊婦がクラミジアに既に感染していることも分かっています。クラミジアが検出されている妊婦には、早産・前期破水などの可能性が高まり、分娩する時に産道感染によって新生児が肺炎や結膜炎を起こすことでも知られます。母子感染は垂直感染と呼んでいますが、その確率は30~40%なので不妊になることなく妊娠が成立しても、さまざまなリスクが待ち構えていることになります。

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